橋本病(慢性甲状腺炎)
橋本病は慢性甲状腺炎とも呼ばれ、甲状腺に慢性的な炎症が生じます。女性に多く、甲状腺を異物とみなす抗体が原因の自己免疫の病気です。血液検査では、ホルモン測定や自己抗体を調べます。また甲状腺の腫れの状態を詳しく確認するため、頸部超音波検査などを行います。
症状
甲状腺の腫れや、ホルモン分泌低下による体の冷え、むくみ、肌荒れなどの症状が、見受けられます。機能低下の程度が軽い場合は、無症状のことも多いです。しかしながら、代謝低下により、コレステロール上昇の原因となっていることもあります。
治療・予防
橋本病と診断されても甲状腺の機能に問題がないと判断されれば、治療の必要はありません。体内で甲状腺ホルモンが不足している(甲状腺機能の低下)と診断された場合、不足している甲状腺ホルモンを補うため、甲状腺ホルモン薬(チラーヂンS錠、レボチロキシナトリウム)の服用など薬物療法を行います。
昆布、海藻類の過剰摂取、イソジンうがいの連用などによりヨウ素摂取が過剰になると、甲状腺機能は低下しますので、注意しましょう。